指揮者のいないオーケストラに学ぶリーダーシップ・マネジメント

ノブレス・オブリージュまたはノーブレス・オブリージュ(フランス語:noblesse oblige) は、ノーブレスが「貴族」、オプリージュが「義務を負わせる」という意味で、直訳すれば、「貴族が負うべき義務」となります。英語では「ノーブル・オブリゲーション」(noble obligation)と言うようです。
身分の高い者はそれに応じて果たさねばならぬ社会的責任と義務があるという、欧米社会における基本的な道徳観なのだそうです。もとはフランスのことわざで「貴族たるもの、身分にふさわしい振る舞いをしなければならぬ」の意味で、「それなりの立場にあるものは、その立場にふさわしい行動をする義務を果たすことで、自分を取り巻く社会や周囲を良くし、巡りめぐって、本人に幸せをもたらす」と考えられています。

現代の欧米では、裕福な人物や著名人がボランティア活動をする事は当然とされ、企業の社会的責任(CSR)に通じる考え方となっています。この考え方は、貴族だけのものではありません。組織やチームで働き、その中で挑戦し、成長や成功を手にしようとする者にとっても不可欠な考え方です。私たちも身近に行うことが出来ます。例えば、通勤・通学の電車・バスでお年寄りや体の不自由な方に座席を譲ったり、面倒な仕事でも快く引き受けたり、失敗の責任を他人に転嫁しない等の行動です。

ノーブレス・オブリージュの考え方を実践しているのが、「指揮者のいないオーケストラ」として有名な「オルフェウス」という室内管弦楽団」です。

一般的な指揮者ありきのオーケストラと違って、オルフェウスの組織には、1人1人の演奏者が指揮者としての役割を同時に担っています。楽曲の1曲1曲をどう演奏するかなどはもちろん、リハーサル、施設準備、日常のコミュニケーションに至るまで、メンバー全員がリーダーとしての権限と責任をもって、組織のために貢献しているのだそうです。

こうした自分の専門分野を持つ職業では、他人に口に出さないのが一般的ですが、オルフェウスでは、「仲が悪いのでは?」と見える位、激しく相手に対して口を出すのだそうです。でも、楽団員は皆、口を揃えて「最高の仲間だ」と言います。
一人一人が高い能力を持ち、お互いがその主体性を信頼し尊重しあうことで、この方法を成功に導き、長年オーケストラが最高水準を保つ結果となっています。

指揮者がいなくても、音楽レベルの高いすばらしいオーケストラであることができるのは、ノーブレス・オブリージュの考えが徹底しているからこそなのでしょう。

ノーブレス・オブリージュの考え方で、メンバ個々がリーダーとしての自覚と責任をもって行動することが、成長と成功を手にする条件なのかもしれません。

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