WordPressのファイルをドキュメントルートに散らかしたくないので、フォルダにまとめたいけれど、WordPressはルート(例えばhttps://gungii.com/)で動かしたい。或いはWordPressをサブフォルダ(デイレクトリ)に格納したけれど、フォルダ(ディレクトリー)名を変更したいなど、WordPressを移動させたい場合があります。この場合、単にWordPressのみを移動させれば良いわけではありません。投稿した記事の中の画像にもURLがありますし、Widgetで設定したプロフィール画像のURL等もあります。URLの変更となりますので、トラブル原因の元となる為、出来るだけ避けるのが良いですが、移動せざるを得ない場合があります。今回、WordPressの移動で3つのケースをご紹介します。
- ケース1:WordPressをサブフォルダに移動させて、ルートで動かす
- ケース2:ルートで動かしていたWordPressをサブフォルダで動かす
- ケース3:サブフォルダで動かしていたサブフォルダ名を変更する
URLの変更となりますので、403や404のエラーが発生しますので、必ずバックアップをとっていつでも戻せる状態にしてから実行願います。
ケース1
先日、MixhostからXserverへサイトを移転した際(xserverの移転サービス利用)に、Wordpressが全てルートにインストールされました。ルートにWordPressのファイルが散らかっています。このままだと新しいサイトを同じサーバーに作成したい時や、別の用途で使いたいという場合に管理が面倒です。そこで、ルートに「wp」のディレクトリを作り、その中にワードプレスをインストール(https://gungii.com/wp)しますが、URLはそのままでルートで動かします。
[ 変更前 ]

[ 変更後 ]

WordPressアドレス(URL)の変更
WordPress管理画面の表示
gungii.comでログイン

アドレスの変更
管理画面で、「WordPressアドレス」及び「サイトアドレス」を変更します。

新しく移動させるフォルダ名(wp)を、WordPressアドレス(URL)と、サイトアドレス(URL)に付けて「変更を保存」をクリックします。
注意:
サイトアドレスは変更せずにそのままという方法もありますが、一旦、同じとした方がトラブルを避けられます。
保存すると、以下のようなエラーが表示されますが、気にせず終了させて、次の作業を行います。

WordPressの移動
FTPを起動して、WordPressのファイル一式を新たに作成したサブディレクトリ(wp)に移動します。
フォルダ(wp)の作成
WordPressのファイル一式を格納するフォルダ(wp)を作成します。

WordPressの移動
赤枠で囲んだファイル一式を全て、フォルダ(wp)に移動します。

これで、サブディレクトリー(wp)への移動は完了です。
サイトの確認
https://gungii.com/でアクセスしても表示できませんが、https://gungii.com/wp/ではキチンと表示されます。
https://gungii.comでアクセス

https://gungii.com/wp/でアクセス

WigetのカスタムHTMLの変更
WigetのカスタムHTMLに記載したプロフィール画像のURLまで変更はされませんので、手作業で修正します。
修正前:https://gungii.com/wp-content/uploads/・・・
修正後:https://gungii.com/wp/wp-content/uploads/・・・

URLはルートで動かす
ファイルのダウンロード
index.phpと.htaccessファイルをダウンロードします。

.htaccessの修正

index.php の修正

ファイルのUPLOAD
修正した.htaccessと、index.phpファイルをルートにアップデートします。

サイトアドレスの変更

サイトの確認
アクセスの確認
https://gungii.com/でアクセスしてもキチンと表示されます。

ログインの確認
https://gungii.com/wp-admin/でアクセスしても、https://gunii.com/wp/wp-admin/ヘリダイレクトされます。

画像URLの一括変換
リダイレクトされるようで、特に問題はありませんが、内部リンクや画像ファイルのURLを変更しておきます。
プラグインのインストール
SearchRegexは、WordPressue内のすべての記事の中を検索して、一気に置き換えることができます。

設定画面の表示
SearchRegexの画面から「検索と置換」タブをクリックします。

置換文字列の入力
検索欄に検索文字列を入力して、「検索」をクリックすると、対象となる文字列が表示されますので、置き換える文字列を入力して、「すべて置換」をクリックします。
注意:
間違えると、元へ戻せなくなる危険がありますので、必ずバックアップをとっておいて下さい。又、やり方がわからない等の場合は使わないことです。

置換の実施


ケース2
gungii.siteでは、WordPressは「demos」というフォルダにインストールしながら、サイトURLはそのままでルートで運用していましたが、WordPressのサイトをもう一つインストールして、そちらをgungii.siteのルートとして動かしたい為、「demos」というフォルダをサイトURLにしてサブフォルダで動かします。
注意:
2021年9月現在、gungii.siteのルートは、「IT大好きシニアのリタ活生活」のブログを動かしています。
[ 変更前 ]

[ 変更後 ]

index.phpと.htaccessを削除する。
FTPを起動して、ルートからindex.phpと、.htaccessファイルを削除します。削除することで、gungii.siteでアクセスした際に、gungii.site/demos/にアクセスすることをできなくしています。

サイトアドレスの変更
サイトアドレスをWordPressアドレスに合わせます。

サブディレクトリ直下のファイルの変更
.htaccessと、index.phpを修正します。

.htaccessの変更

index.phpの変更

サイトページの変更
今回は、HAPPYCARE株式会社のホームページ(lightningで制作)で、検証します。
留意:こちらはデモサイトとして仮想の会社ですので、ページが少ない為、プラグインでの変更は行いません。
サービス一覧のリンク先の変更

通所介護の画像のリンク先変更

注意:
「訪問介護の画像のリンク先変更」及び「ホームサービスの画像のリンク先変更」も同様に行います。
3つの安心の画像のリンク先変更

留意:「充実のネットワークサービス」の画像のリンク先の変更も同様に行います。

ケース3
先日、WordPressを「demos」というフォルダにインストールしましたが、「デモ」いう意味でその複数形を表現したつもりでしたが、わかりづらいので、「demo1」、「demo2」等に変更します。ここでは、「demos」を「demo2」というフォルダ名に変更します。
[ 変更前 ]

[ 変更後 ]

WordPressアドレス(URL)の変更
WordPress管理画面の表示
gungii.site/demos/でログイン

アドレスの変更
管理画面で、「WordPressアドレス」及び「サイトアドレス」を変更します。

新しく変更させるフォルダ名(demo2)を、WordPressアドレス(URL)と、サイトアドレス(URL)に付けて「変更を保存」をクリックします。
保存すると、以下のようなエラーが表示されますが、気にせず終了させて、次の作業を行います。

フォルダ名の変更
FTPで、古いフォルダを右クリックして、「名前を変更」します。
フォルダ名の変更

サイトの確認
https://gungii.site/demo2にアクセスします。

ひとまず、ホームページは表示されますが、記事本文に入っているURLが古いままの為、表示されません。
画像URLの一括変換
プラグインのインストール
BetterSearchReplaceは、WordPress内のすべての記事の中を検索して、一気に置き換えることができます。

設定画面の表示
「ツール」→「BetterSearchReplace」で、新旧のアドレスを入力します。

置換文字列の入力
「検索」に旧アドレス、「次と置換」に新アドレスを入力して、「テーブルを選択」にリストされたテーブルを選択状態にします。

「dry run(リハーサル)を実行しますか?」に、チェックが入っていれば、リハーサルなので、実際には変換されません。対象の件数が表示されますので、確認の為、実行します。

置換の実施
間違えなさそうであれば、チェックを外して、実行します。
留意:
今回、「次と置換」で「https://gungii.site/demo2/」と入力すべきところ、「/」を入力漏れした為、サイトが正しく表示されなくなりました。さらに置換することで解決できましたが、ミスすると戻せなくなることもありますので、十分ご注意下さい。

サイトの確認
https://gungii.site/demo2へアクセスします。キチンと表示されました。


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