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phpMyAdminの使い方_SQL(CRUD)の実行

SQL(Structured Query Language)は、リレーショナルデータベース管理システム (RDBMS) において、データの操作や定義を行うためのデータベース言語(問い合わせ言語)です。SQLは国際標準化されているので、MySQLやOracleなどのデータベースが変わったとしても、同じSQLで操作することが可能です。

[ リレーショナルデータベース ]
リレーショナルデータベースでは、データをExcelのように表形式のイメージでデータを保存しています。

リレーショナルデータベースのイメージ図

RDBMSはデータベース内の「テーブル」に入っているデータを「SQL」という言語を使って操作します。主に以下のようなデータ操作が可能です。

・Create・・・データの生成(INSERT命令で追加)
・Read・・・・データの読み取りと表示(SELECT命令で実現)
・Update・・・データの更新(UPDATE命令で実行)
・Delete・・・データの削除(DELETE命令で実行)

※上記の4つの機能をCRUD(クラッド)「Create(生成)、Read(読み取り),Update(更新),Delete(削除)」といい、基本的にデータベースを使ったWebアプリはこれらの機能が前提になっています。

[ SQLの実行 ]
SQLは基本的はコマンドラインと言われるもので利用します。Macの場合はターミナルというソフトウェア、Windowsの場合はコマンドプロンプトというソフトウェアで利用しますが、ここではソフトを利用せずに、phpMyAdminのツールを使ってSQLを利用する方法をご紹介します。「SQL」というタブをクリックすると、大きなテキストエリアが表示されます。ここにSQLを記述することで、データベースにそのSQLの指示を与えることができます

データベースjinjiのSQLタブのテキストエリア

SQLを記述する際には、次のような基本的なルールがあります。

  • SQL文の最後にセミコロン「;」を付ける
    PHPと同じ、SQLでも命令の終わりには;(セミコロン)を付けます。例:SELECT * FROM tables;
  • 大文字/小文字は区別しない
    SQLでは命令部の大文字/小文字は区別しません。このため「SELECT」でも「select」でも構いませんが、キーワードは大文字で記述するのが慣例です。但し、データベース名やテーブル名、カラム名等は区別されます。
  • 文字列はシングルクォーテーション「’」で囲む
    例:INSERT INTO staff_list SET id=1, staff_name=’中村’, age=67;
    ※数値は何かで囲む必要はなく、そのまま記述します。
  • カラムの設定文字数を超えない
    カラムに設定した文字数を超える値を指定すると、その値は切り捨てられます。
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テーブルの作成とデータの挿入(C)

XAMPPの起動

ApacheとMySQLの起動

起動したxamppのコントロールパネル

phpMyAdminの起動

起動したphpMyAdminの初期画面

データベースの選択

jinjiを選択します。

データベースjinjiのテーブル一覧

テーブルの作成

SQLタブのクリック

SQLタブをクリックしたデータベースjinji

SQL構文の入力(CREATE TABLE)

入力されたSQL構文

SQL実行結果

SQLの実行で追加されたテーブルstaff_list

staff_listというテーブルができました。
注意:「返り値が空でした」と表示されますが、これは正常な動作です。
staff_listをクリックすると、idとstaff_nameとageという3つのカラムがあります。

「返り値が空でした」と表示されたstaff_list

データの挿入

SQLタブのクリック

表示されたstaff_listのSQL入力画面

SQL構文の入力(INSERT)

中身を消して、次のように入力します。

SQL構文を入力したstaff_list

SQL実行結果

SQLを実行したstaff_list

表示タブをクリックすると、

SQL実行結果が表示されたstaff_listの表示タブ

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データの検索(R)

XAMPPの起動

ApacheとMySQLの起動

起動したxamppのコントロールパネル

phpMyAdminの起動

起動したphpMyAdminの初期画面

データベースの選択

jinjiを選択

選択されたデータベースjinji

データの検索

SQLタブのクリック

SQL入力エリアの表示されたデータベースjinji

SQL構文の入力(SELECT)

SQL構文が入力されたSQL入力エリア

※SQLは、大文字で記述するのが慣例的です。
SELECTとは、テーブルの内容を見るという意味のSQLで、※は全て、FROMはどこから、tablesというのは、テーブルの名前となります。

SQL実行結果

テーブル(tables)の内容が表示されます。

実行結果が表示されたtables

「表示」タブをクリックすると
ここで表示タブをクリックすると同じSQLが発行されていることがわかります。つまり、表示タブをクリックした時と同じ動きをSQLで記述したのです。

実行結果が表示されたtables

データの変更・削除(UD)

データの変更

テーブルの選択

staff_listを選択します。現在、id=1、staff_name=中村、age=67のレコードが1件登録されています。この中村さんのage(年齢)を65に変更します。

データが表示されたstaff_listの表示タブ

SQLタブのクリック

SQLタブをクリックして、UPDATE構文を入力して、「実行」します。

SQL構文の記載されたstaff_list

※WHERE構文がなければ、全てのデータが対象となります。

SQL実行結果

SQL実行結果が表示されたstaff_list

表示タブをクリックすると

データが表示されたstaff_listの表示タブ

データの削除

テーブルの選択

staff_listを選択します。現在、id=1、staff_name=中村、age=67のレコードが1件登録されています。これを削除してみます。

データが表示されたstaff_listの表示タブ

SQLタブのクリック

SQLタブのクリックして、DELETE構文を入力して、「実行」します。

SQL構文の入力されたstaff_listのSQLテキストエリア

SQL実行結果

SQL実行結果が表示されたstaff_list

表示タブをクリックすると

データが表示されたstaff_listの表示タブ