年金を受けている方が亡くなったときは、未支給年金と遺族年金の請求が必要です。近くに年金事務所がある場合は、未支給年金の請求と遺族年金の請求の手続きは、1つずつ手続きしても良いのですが、年金事務所が近くにない場合は、未支給年金と遺族年金の請求手続きは同時に行なわなければ、特に運転免許やクルマを持たない請求者の場合は、とても大変です。ここでは、未支給年金と遺族年金の請求を郵送(や持参)で同時に行なう方法について解説します。尚、遺族年金については、子のいない妻が遺族厚生年金(65歳以降の遺族年金)を受け取るケースで解説します。
年金請求書(遺族厚生年金)の提出
郵送で提出する場合
提出書類
「年金請求書(遺族厚生年金)」と「未支給年金請求書」とそれぞれの「添付書類」をレターパックに入れて郵送します。
<未支給年金請求書と、年金請求書(遺族厚生年金)>
レターパックに入れるもの
窓口で提出する場合
提出書類
「年金請求書(遺族厚生年金)」と「未支給年金請求書」とそれぞれの「添付書類」を封筒に入れて持参して、窓口に提出します。
<未支給年金請求書と、年金請求書(遺族厚生年金)>
留意:
年金事務所の窓口に提出する場合は、3ページ目の「亡くなった方の年金加入履歴を記載する欄」は、何も書かずに提出します。年金事務所の窓口で「亡くなった方(ここでは夫)の加入履歴」をプリントアウトしてくれますので確認して間違えないようでしたら、「被保険者記録の履歴は、これに相違ありません」というゴム印を押して、そこに署名・捺印すればOKです。
封筒に入れるもの
年金請求書提出後の流れ
未支給年金請求書の提出後の流れ
未支給年金請求書を提出の後、2~3ヶ月後に、支給決定の「給付決定通知書」が届きます。(該当しなかった場合は、「不該当通知書」が届きます。)
年金請求書(遺族厚生年金)の提出後の流れ
書類の提出後、約60日程度で年金証書・年金決定通知書が日本年金機構から届き、到着後約50日程度で遺族年金を受け取ることができます。つまり手続き開始から年金を受け取るまでには、約110日程度(4か月弱)かかります。